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鏡の中から…
第13章 また明日
戸浪はソファーに座り、夏海を見た
「どうですか?
私共は、貴方のお眼鏡に叶いますか?」
戸浪は夏海の瞳を射抜き、そう問い掛けた
「煌星と同じ位の年の子供がいる方に、煌星を愛してもらえるか…
不安は消えません!」
夏海は戸浪を見詰め、キッパリと言葉を投げ掛けた
「愛します。我が子以上に…煌星を愛します」
戸浪は夏海にそう返した
「飛鳥井康太は、私にこう言った
明日のトナミを繋げたいのなら、外からの風を入れろ!と。
外からの風、それは煌星です
煌星はトナミ海運の社長になるべき存在
康太は煌星を社長として育てろと言いました
我が子以上に愛して…育てろと。
海は会社全体を見渡す指揮官となりなす
万里は会長となり舵取りをして行きます
煌星はトナミ海運の次期社長となるが定め
違えれば…トナミ海運の明日はない…
会社の社長となるべき煌星を迎え入れ
この命を懸けて愛して行く覚悟で
今日は参りました!」
戸浪は夏海に総てを話し
受け入れてもらうつもりだった