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鏡の中から…
第13章 また明日
「では、戸浪海里に問おう
貴方は何があろうとも、誰よりも煌星を愛してくれると、言い切れるのですか!」
真摯な瞳が戸浪を貫く
それを受けて
戸浪も妻の沙羅も濁りない瞳を向ける
沙羅は「私は我が子よりも煌星を愛する覚悟は出来ております!
私は戸浪を影から支える女
我が子の海以上の愛を、煌星に注ぎ
我が子になれる様に愛して行く所存です!」
我が子を手放す…夏海に誠心誠意、心を尽くす
夏海は…辛そうに瞳を閉じた
そんな夏海の肩を、雅龍が抱き締めた
戸浪も妻の沙羅も…
雅龍の姿を見て…成る程と想った
康太は戸浪に「お前の貰い受ける子は神楽の守り龍の子だ」と告げた
人の容姿をしていても
雅龍の放つ異彩で…人以上の臭いをかぎ分ける