この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
鏡の中から…
第13章 また明日
金色の髪をして、金色の瞳を持つ雅龍
一見…外人に見えない事もない
だが…海神の血を受け継ぐ戸浪には…
雅龍の人でない雰囲気が見れて取れた
「海神か…」
やはり…戸浪を伺っていた雅龍も
戸浪海里とその息子の海に…
人以上の臭いを嗅ぎ取っていた
戸浪は雅龍に問い掛けた
「貴殿は…龍とお訊きしました
龍と言えば…伊織や一生を思い浮かべるのですが…何か縁が?」
総て承知していると、戸浪が口を開く
「我の父が、青龍の父と兄弟になる」
従兄弟…
と言う存在でしたか…と戸浪は納得した
「伊織は…」
戸浪はそう言い…蒼い龍を思い浮かべた
「彼は蒼い…ですよね?」
「青龍だからな!」
一生は赤龍…
彼の兄弟は黒龍と地龍…
四龍の兄弟だったな…と、龍にも色々在るのだな…
と、思いに耽った
「所詮龍は繋がりし存在
お主達海神も繋がりし存在
青龍の両親は金龍と銀龍
そして四龍の子を成す
我の父は黄龍と白龍
我が兄は水龍を引き継いだ
お主の祖先海神に落ちる前、名乗っていた龍となる」
総ては繋がっていると…雅龍は言う