この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
鏡の中から…
第14章 またね
家に帰り、寝込んでいて出来なかった事をする
春海に頼んで、凰星との写真を撮ってもらた
雅龍と3人の写真を、沢山…沢山…遺してもらった
病気で…痩せ細ってからの写真は…
一切遺したくないの…と、写るのを拒否して来た夏海が、我が子との写真を遺す
春海は…そんな3人の写真を撮り続けた
涙で…ピントが合わなくなる自分を叱咤しながら…
シャッターを切り続けた
急に元気になって帰ってきた妹に…
別れの時間を感じていた…
この時間は…永遠にある訳ではない…
それを感じるから…
どんなに辛くても…
遺してやりたくて…
春海は…写真を撮り続けた