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鏡の中から…
第14章 またね
「私は後悔なんて遺してないから!」
夏海はそう言い…
笑った
夏海の日の…穏やかな波のように
包み込む様な優しい笑みだった
香住は涙を拭い
「そうね!神楽を凰星に継がせる為に…
弱音なんて吐いてる…暇なんてないわね!」
と気丈に振る舞った
礼二は能天気な何時もの父になり
「凰星が釣りが出来る年になったら海に行こう…
自転車が乗れるようになったらサイクリングに行く
夏海が送れなかった日々を…父は凰星と過ごそう…」
約束した
夏海の出来なかった…日々を継いで行くことを…