この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
鏡の中から…
第14章 またね
春海は夏海の髪をくしゃっと掻き回し
「凰星は、僕の長男として…誰よりも愛す
と、言う事で!
夏海、お前は雅龍と新婚の続きでもして来なさい!
凰星は僕が責任を持って寝かせておくからさ」
と、妹に送った
残り僅かな時間なら…
人でいられる…時間を…
兄の想いだった
夏海は笑うと…
「うん。雅龍と新婚の続きでもしてくるね」
と言い、雅龍に手を差し出した
雅龍は、その手を取り…
掌に…口づけを落とした
夏海の肩を抱くと…
「今宵の夏海の時間を…過ごして参る」
家族に…頭を下げて…
応接間を後にした
離れへ行く
二人が過ごした離れへと向かい
寝室の扉を開けた