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鏡の中から…
第14章 またね


春海は夏海の髪をくしゃっと掻き回し

「凰星は、僕の長男として…誰よりも愛す
と、言う事で!
夏海、お前は雅龍と新婚の続きでもして来なさい!
凰星は僕が責任を持って寝かせておくからさ」

と、妹に送った

残り僅かな時間なら…

人でいられる…時間を…

兄の想いだった

夏海は笑うと…

「うん。雅龍と新婚の続きでもしてくるね」

と言い、雅龍に手を差し出した

雅龍は、その手を取り…

掌に…口づけを落とした

夏海の肩を抱くと…

「今宵の夏海の時間を…過ごして参る」

家族に…頭を下げて…

応接間を後にした

離れへ行く

二人が過ごした離れへと向かい

寝室の扉を開けた



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