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鏡の中から…
第14章 またね
春海は…
しんみりとなる…時間が堪らなく嫌だった
そう言う所は…夏海と似てた
「バージンじゃないのに…
バージンロードを歩きますか…」
ため息混じりにそう言う
夏海は兄を蹴り上げた
「痛いぃぃぃぃ~」
春海は弁慶の泣き所を撫でながら…
ふーっ ふーっ息を投げ掛けた
「余分な事は言わなくて良いのよ!」
夏海が怒鳴ると
春海は凰星を抱き上げ
「凰星、嫁に貰うなら…お淑やかな女性にしなさい…」
愚痴を溢す
「凰星に変な事を言わないでよ!」
夏海が怒るのを楽しげに春海は笑った
永遠に続く
時間が…欲しいと
家族は…心から思った