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鏡の中から…
第15章 最終章


凰星は鞄を持つと

父と母の写真が入った写真立ての横に在る

鏡に向いて手を上げた

「じゃ、父ちゃん、母ちゃん行ってくるな!」

ニカッと笑い

凰星は部屋を出て行く

鏡が…一瞬、嬉しそうに…

キランっと光り輝いた



「父さん、弁当作ってくれた?」

春海に弁当の心配をする

「母さんが作ってくれた」

「ばぁちゃんが?
もぉ!父さんはばぁちゃんを酷使する!」

凰星が春海を叱る

凰星は優しい子供に成長していた

香住は笑って凰星に弁当箱を渡した

「春海は弁当を作るセンスがないからね」

香住が言うと凰星は納得する

「父さんは…不器用だからな!」

「こら!父を虐めるじゃない!」

春海が怒る

凰星は笑って食卓に着いて

朝食に食らいついた


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