この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
鏡の中から…
第15章 最終章
夏海がこの世からいなくなって
11年の年月が過ぎた
凰星は…親のいない現実を受け止めているかの様に
我が儘1つ言わない
良く出来過ぎた子だ
本来なら喜ぶべきなのに…何だか悲しい
それでも祖父母と父 春海の愛を一心に受け
すくすくと成長した
夏海
お前の残した…宝だから
家族は…
そんな想いで宝を育てた
本当に良い子に育った
性格は夏海に酷似して
ポジティブで明るい
騒がしい日々が戻ってきた
神楽の家に…光が差した
神楽 凰星
凰星には総てを話した
夏海と雅龍の事は総て話して育てていた
凰星はそれを総て受け止め
今日が在った