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鏡の中から…
第16章 永久不滅


父さん……母さん……」と本音を吐露した

夏海は「……恨まれても仕方ないと想っていた……」と泣いた

煌星は「何故恨めますか?」と言った

「何故……恨んだり出来ます?
俺は戸浪の父さんや母さん、そして兄弟に大切に育てられた
両親は時には厳しく……優しく曲がらない様に育ててくれた……
俺の両親は戸浪の親しかない
でも俺をこの世に生み出してくれた……あなた方いなければ……俺はこの世にはいない
大切です……これからはあなた方の愛を胸に……生きていきます」

と煌星は告げた

「僕は祖父母が……本当の親はお前を愛して春海に託したのよ……と言い続けましたから…知っていました
祖父母や父さんは……本当の親の愛を優先して僕を育てました
こうして……想い知れて良かったです
僕は……愛されてこの世に生まれ落ちた……
それが解って良かったです……」

凰星は涙しながら……夏海と雅龍に言った

夏海は我が子を胸に抱き……

「…ずっと…傍にいてやれず……ごめんね」

と謝った

煌星は泣いて

「俺は何時も鏡の向こうから……優しい視線を感じていた……
淋しいと感じた日は……何時も鏡を抱いて寝ていた……
そんな俺を……貴方は見ていて……優しく抱いていてくれたんだ……
俺はそんな父さんや母さんの愛を感じていた……
感じていたんだよ母さん……父さん……」

煌星は駄々っ子みたいに泣いて訴えた

戸浪はそんな駄々っ子の様な煌星は見た事はなかった

雅龍も我が子を腕に抱き

「お前達を愛している」と言った

凰星は「………父さん……小さい僕達を高く抱き上げ……愛していると言ってくれた日がありますね……
僕はその人が誰なんだろう……と何時も想っていました
今こうして……父さんの腕に抱かれて…知りました
あの腕は父さんのだったんですね」

誰よりも愛されて守られた時間を覚えている

その記憶は……康太が刻み付けた記憶だった

我が子想う親を忘れさせない為に……

夏海の腕と雅龍の腕に抱かれた記憶を刻み付けた

今 二人の脳裏に……その記憶が優しく甦った

『愛してるわ煌星 凰星』

白いワンピースを着た人が何時も優しく愛しそうに……言ってくれた言葉

煌星と凰星は泣いていた

父と母の愛を胸に刻む

僕は
   この人達の子供なんだ 
俺は


細胞が……両親に会えた事に歓喜していた



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