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鏡の中から…
第1章 序章


夏海はそれを受け取ると

蔵の中へ入って行った

「調度品、調度品!」

夏海は蔵の中の調度品を探す

毎年、蔵の中の掃除を言いつかる

一昨年は壁を磨かされ

去年は箱の中の調度品を磨かされ

今年は鏡の調度品を磨けと言う

夏海は、毎年お婆様が出しておいてくれる調度品を磨く

今年も同じ様に、畳が敷いてある場所に

厳正なる箱に入っている調度品を見つけた



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