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鏡の中から…
第4章 修行へと
「恐れぬのか?」
一応 聞いてみる?
「そうね。恐れて欲しいの?」
「普通は恐れる」
「神楽は普通じゃないからね!」
雅龍は…そうか…としか言えなかった
「私を甘く見るな!雅龍!」
夏海はそう言い不敵な笑みを浮かべた
「お前など消し去るのは容易い」
そんな力が…
あるには見えない
「俺を消し去るのか?」
「そうよ!」
雅龍は…クククッと笑い
「それは楽しみだ!
永らく人の世に居すぎた
それもよいかもな」
夏海は…何も言わずベッドから起きた
そして、さっさと寝室から出て行った
「おい!俺を置いて行くな!」
雅龍が吠える
その時…瓦が…パリンッと割れた
母屋から香澄が「夏海!」と怒った