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鏡の中から…
第5章 伴侶の儀式
今宵は…休もうと、この日も岩影に薪に火を着け、暖を取った
膝の上に夏海を乗せ
二人して暖を取る
「寒くはないか?」
「大丈夫よ!」
「何故…突っ走る?」
雅龍は…人を…初めて心配した
こんなに自分が心配性だなんて…知らなかった
「突っ走ってる訳じゃないわよ」
「無謀な…事は、止めて欲しい」
「無理よ。倒すまで私は止まらない!
そうして生きて来たんだもんね!」
「なら…もう少し、我の力を…信用して…」
「信用してるわよ」
夏海はそう言い笑った