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鏡の中から…
第5章 伴侶の儀式
「我の時間と…お前の時間は…
重ならない…俺を置いて…
お前も旅立つのに…愛せと言う
お前を愛したら…
お前を亡くしたら…」
雅龍は…天を仰いだ
俺は…地獄を見る
お前を亡くして…生きて行く地獄を…な
人と、龍の、寿命は違う
雅龍は…夏海の唇に…
キスを落として
「お前が…黄泉を渡るなら…
俺も…黄泉を渡り…連れ去ろうか?」
愛したら…
離さない…
そんな自分が…
怖くもあり…
嬉しかった
「夏海…」
その腕に抱く…
雅龍は何時までも…夏海を抱き締めていた