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偽りの身の上〜身代わりの姫君〜
第2章 連れられて身代わり
「――ン、ぁあ、あっ、あぅッ」
一段と強い突き上げが、まるで私の心を慰めるようだった。
「ふ、ぅッ……、ァ、もっ、と……ッ! もっと、ふぁ、あぁッ、はあ、ああっ……」
悦楽と苦痛が共存して、その痛みがもっと欲しかった。
手枷は私にふさわしかった。
まるで罪人。激しい突き上げが体を揺さぶり頭上の鎖がガチャガチャ音を立てるのもまた、芽生えた被虐心を満たした。
もっと酷くしていい。
もっともっと虐めていい。
蜜壷からは絶えず抽送にあわせてグチュグチュビチャビチャと私から滴る甘露が溢れて淫らな水音をたてる。
「んぅッ、はぁ、アァア、……ッふ、お、おう、さまァッ、あうっ」
熱い猛りを最奥まで感じ取り、さっきの獰猛に睨みつける目を思い出すと、無意識に膣内を締めつけて、より楔の形を感じる。
熱くて、大きくて、長くて、エラが張ってて、硬い。
あの目が情欲に濡れているところを見たかった。
熱に浮かされ、まるで獣のように歯をむき出しにして息をあげて睨みながら私を犯す、その顔を見たいと思った。
その表情がこの覆われた布の向こうに存在していると思うと堪らない。
打ちつけられる楔を、漏れる吐息を、溢れ落ちる汗を、その熱を、ひとつ残らず五感で感じ取ろうとした。
「ふぅ、ふぁ、アッ、も、もう、……あぁあッ‼︎」
「……ッ」
毎夜肉壁を擦られて今では達することも多くなった。その収縮につられて彼も私の最奥に爆ぜる。
とぷとぷと注がれる精液の熱を中で感じとりながら、私も王様を気持ちよく出来ているのだという事実に初めて、誇らしく思った。
――。
気を失っていたのはどれくらいか。
まだ視界は隠されたままで、体も汗ばんでいる。
窓が開いているのか、花の香りを乗せた心地よい風が、露わになった体や火照った頬を撫でていくのを感じた。
「――、」