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偽りの身の上〜身代わりの姫君〜
第3章 うそつき


深夜、ベッドに入ったものの眠れるはずもなく、ユーリに触れられた感覚を思い出しては胸がきゅっと痛くなる。けれど、その行為をそのまま王様に置き換えると下腹部が切なくなって、はしたなく下の口をパクパクさせるのを止められない。

仄かな胸に顔を埋めて私のニオイを覚えるように嗅いで、大きな腕で折れそうなぐらいの強い力で抱いてほしい。

キスをした時の、彼の仄かな吐息を思い出すと、じわっと蜜が溢れるのを感じた。


「ん……、おう、さま」


そっとその息づく肉芽に手を伸ばしてみた。今まで一方的にされてばかりで、それより前は兄と二人だったから自分で慰めるなんてしたことがなかった。

誰に対してなのか分からない罪悪感と、高鳴る心臓に息を潜ませながら、恐る恐るそのぷっくりとした部分に触れてみる。夢の中で王様がやったように指を花弁まで滑らせるとそこはすでにたっぷりと潤っていた。その淫液を指につけて肉芽をくりくりと擦る。

「ン、」

じわじわと気持ちよさが首をもたげると、同じく肉芽もぷっくりと大きくなった気がした。次第に花弁の辺りはジンジンと脈打って、その奥へと刺激を欲する。ゆっくり指をつぷっと入れてみると、中は熱く自分の体にこんな器官があったのかと思えるほど異質な触感だった。

けれど私の膣は自分の指くらいじゃ満足できない。
あの指で、あの舌で、あの猛りで、ココを満たしてほしい。


「ふ、う……、おうさま」


次第に下からはみちゃみちゃといやらしい粘液が聞こえてくる。その恥ずかしい音さえ聞いてほしい。そして、私のはしたなさを咎めるような眼差しを向けながら、同じように己の猛りを目の前で扱いてほしい。

大きな手が自分の熱を掴む、情欲にまみれた王様の姿を想像すると、またゾクゾクと快感が走って、膣が指をぎゅうっと締めつけた。


「あ、ああ……、は、あ……」


指をばらばらに動かして、入り口をいっぱいに拡げてみせると、どうだろう。想像の中の王様は息を上げてうっとりと私の濡れそぼって、てらてらと淫猥な汁にまみれた入り口に涎を垂らす。ぴゅるっと先走りを放って握りこむ手の速度をあげていく。つられるようにして私も指を動かした。

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