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偽りの身の上〜身代わりの姫君〜
第4章 孤独な牢獄
――魔獣になってしまった王様は嘆き悲しみ、自分の姿を呪いました。


「こんな姿では、誰一人私を愛してくれるわけがない」


 毎日お城の奥にひきこもり、泣き続ける日々。

 王様は呪いを解いてくれたらお金を出すことにしました。
 すぐに噂を聞きつけた近隣の国のお姫様が現れます。



「私は目が見えません。あなたの外見を恐れません。私はあなたの心だけを見ます」


 王様は喜びました。そしてすぐに城に迎え入れました。
 けれど王様に触れると、そのゾッとする形に悲鳴をあげて気絶しました。



 また別の国のお姫様が現れました。

「私は感触がありません。あなたの外見を恐れません。私はあなたの心だけを見ます」


 今度は目隠しをして、お城に迎え入れました。
 けれど王様が近づくと、その異臭に泡を吹いて窒息しました。



 また別の国のお姫様が現れました。


「私は嗅覚がありません。あなたの外見を恐れません。私はあなたの心だけを見ます」


 今度は目隠しをして、両手を繋いで、お城に迎え入れました。
 けれど王様が囁くと、その恐ろしい声に気が狂って窓から飛び降りました。



 また別の国のお姫様が現れました。


「私は聴覚がありません。あなたの外見を恐れません。私はあなたの心だけを見ます」


 今度は目隠しをして、両手を繋いで、鼻を塞いで、お城に迎え入れました。
 けれど王様と口付けをすると、その毒のような唾液に一瞬で死にました。

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