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陽炎ーもうひとつの物語ー
第4章 四人
下っ端には使える奴も使えねぇ奴もいた。
俺はもともと大所帯で動くのが好きじゃねぇ。
いくら手が要るったって、現場で統率が取れるのはせいぜい十人がいいとこだ。

それ以上は足手まといになる。
鷺と兵衛はアジトから出ねぇから、現場に出るのは俺と八尋。
あと使えそうな手下を七、八人。

動員する奴はヤマによって変えてはいたが、どうしたって連れて行けねぇ奴も出てくる。

厄介なのはてめぇの度量を弁えず暴走したり、俺の言いつけを守らねぇ奴だ。

そんな奴はアジトに残って飯や風呂の支度や始末をさせた。

盗賊なんてモンに憧れて仲間に入れてくれと言ったはいいものの、与えられる仕事が飯炊きじゃあ不満が募るのもわかる。

けど、その人選と線引きを緩めることはしなかった。
馬鹿一人の為に全員がお縄を頂戴なンて、物笑いのタネにもなりゃしねぇ。

俺は、俺のやり方に文句がある奴は出で行きゃあいい、と思っていたが、手下同士が抜けたヤツらから組織の内情がバレると牽制し合っていた。本当のトコは手下が何人抜けようと、三下に重要な情報なんぞ渡しちゃいねぇ。
俺は俺が認めたヤツしか信用しなかったからだ。

勝手に膨らんだ所帯を、近々使えるヤツだけに整理せにゃあなぁ、なんて思っていた時だ。

三下が掟破りをやらかした。


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