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陽炎ーもうひとつの物語ー
第4章 四人
兵衛、と名乗るそのおっさんは、足が悪く、杖で辛そうに歩いてたから、肩を貸してやった。
酒焼けした顔で、さぞ酒好きなんだろうと思った。
鷺も八尋も呑まねぇから、呑み仲間が欲しかったってのもあった。
酒で釣ってアジトに連れ帰り、呑みながら仲間に入らねぇかと口説いたら、面白そうだと意外にあっさり落ちた。
足が悪く、医者の真似事をしてみたり、学者をきどってみたり、まぁどれも本職にはしちゃいねぇ、山師みてぇなおっさんだった。
鷺との相性も悪くなく、思い付きで先走る鷺を上手く宥めて手綱を引いてくれる。
鷺は鷺で、小生意気な口を利きながらも、兵衛には一目置いているようで、なんやかんや喧嘩しながら計画は随分と現実的になり、仕事の幅も広がった。
しばらくは四人でいたし、俺はそのまんまで良いとも思ってたが、年を重ねる毎に、何故か人数が増えていき。
気付けば三十人近い大所帯になっていた。
酒焼けした顔で、さぞ酒好きなんだろうと思った。
鷺も八尋も呑まねぇから、呑み仲間が欲しかったってのもあった。
酒で釣ってアジトに連れ帰り、呑みながら仲間に入らねぇかと口説いたら、面白そうだと意外にあっさり落ちた。
足が悪く、医者の真似事をしてみたり、学者をきどってみたり、まぁどれも本職にはしちゃいねぇ、山師みてぇなおっさんだった。
鷺との相性も悪くなく、思い付きで先走る鷺を上手く宥めて手綱を引いてくれる。
鷺は鷺で、小生意気な口を利きながらも、兵衛には一目置いているようで、なんやかんや喧嘩しながら計画は随分と現実的になり、仕事の幅も広がった。
しばらくは四人でいたし、俺はそのまんまで良いとも思ってたが、年を重ねる毎に、何故か人数が増えていき。
気付けば三十人近い大所帯になっていた。