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エンブレム──奴隷契約編
第8章 服従の日々
「またそれですか……」
圭介は何も言い返せず椅子に座り込み再びうなだれてしまった。
「圭介、なぜお前がそんなに落ち込むのかがわからんな。麻美は俺の奴隷になったがお前と別れたわけじゃない。今までどおり仲良く付き合っていけばいいじゃないか。俺は邪魔をせんぞ」
「何言ってるんすか!そんなバカげた話納得できるわけないでしょ!」
圭介のこの言葉を聞いて田島は思わず「ププッ」と吹き出してしまった。
さらに笑いを堪えきれず田島はゲラゲラと大声で笑った。
腹が痛くなるほど笑った。
「な、何がそんなに可笑しいんすか!?」
憤る圭介を尻目に田島は「まあ、ちょっと待て。ククッ……」と笑いを堪えながら床に散らばる麻美の下着と制服を拾い集めた。
「麻美、服を着なさい」
下着と制服を麻美に手渡した田島は軽く麻美の頭を撫でた後、自分の椅子に静かに腰を降ろした。