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エンブレム──奴隷契約編
第8章 服従の日々
「圭介、お前の気持ちはよく分かった。なら、こうしようじゃないか。もとを辿ればお前の甲子園最後のチャンスを潰さないために麻美はこうして俺の奴隷になったんだ。だから、お前達野球部が夏の甲子園予選を戦っている間だけ麻美を俺の奴隷とする。どうだ、これなら筋が通るだろ?」
「待ってください、それじゃこの先二ヶ月くらい麻美は────」
「これ以上お前の話を聞くつもりはない」
圭介の言葉を遮り田島は笑みを浮かべた。
確かに強みは田島にあった。
言葉を詰まらせた圭介は暫し無言で考え込んだ後に口を開いた。
「な、なら、もし俺達が予選一回戦で負けたら……?」
「もちろん麻美はその日に解放する。もうお前達を縛る口実が無くなるわけだからな」