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第2章 モンブラン

私はシェリー。

この屋敷の養女として10歳のときに引き取られた。

新しい父や母はとても優しくて、
屋敷の主であるおばあさまもとても私を可愛がってくれる。

私の専属のメイドはリズと言って、屋敷に来た時から一緒に過ごしている。

この屋敷にきてもう6年が経つ。


「シェリー様、髪をとかしますからこちらにお座りください」

「ねえリズ、今日はお父様のお仕事の方とお食事よね？
昨日買った新しいチュールドレス着ても良いかしら？
」

「ええ、
それでしたらお食事会までに準備して置きますね」

「いつもありがとう。」

リズに髪をとかしてもらいながら話しているとコンコンとドアを叩く音がした。


「シェリー、僕だよ。
ちょっといいかな？」

「ディランお兄様！
リズ、少し席を外してくれる？」

「かしこまりました、
それではお食事会の準備をして参りますね。
失礼します」

リズは軽く頭を下げると私の部屋を後にした。


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