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Lots of things
第16章 Runaway girl
少しだけ冷たくなりつつあるビールを飲みながら
何度もこの後どういう話に持っていけばいいのかとか
この子をどうやって家に戻そうかとか
明日仕事行く前にしようかとかなんかもうとにかく
色々頭の中で考えたけど、結局どれもあの子がどうしたい
のかわからないから何一つ、解決策が浮かばない
もし、何か家で事情があったんなら親御さんにも
話しなきゃいけないし、学校で何かあったなら先生に
話聞いてもらって…
って、なんで僕が見ず知らずの子の面倒見なきゃ
いけないんだ!?
― ガチャっ…
「ふー、いいシャワーだった♪」
「キミ…一体何を…っ」
僕がその子の方を振り向くと裸にバスタオルを
巻いただけの女の子がそこに立っていて
久しぶりに見た女の体に少しだけ興奮した
…って、相手は中学生だぞ
本当に犯罪じゃないか
「ふ…服、そこに置いてあるだろう」
「あ、これね!
わかったー」
「あ…あのさ、早く着てよ」
「なんで?」
「なんでって…そんな格好でチョロチョロされても
困るんだよ…」
「ふーん…」