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捨て犬
第16章 もう言うなっ
その日の夜中

妙に肌寒くて
俺は目が覚めてしまった


ん・・エミ・・
寒いよ
もっとこっちに
おいで・・・


寒くて
エミを抱きしめたくて
甘えたくて
俺は目を閉じたまま
エミのぬくもりを探った


なぁ…エミ…


でも
布団がパフパフと
俺の手にあたるだけで
なかなか
エミは見つからない


ん?・・・エミ?


嫌な予感がした俺は
それからすぐに
目を開けてエミを探した

寒いはずだ

隣に居るはずの
エミがいない


トイレか?

耳を澄ませて
しばらく待ってみたけど
物音ひとつしないし
エミは戻ってこない


…うそだろ?

そんな訳ねぇ…

だって


だって約束したじゃねーか!


その時
俺の心臓は
一度大きく跳ね
俺は
ベットから飛び出していた


台所、風呂、トイレ…

全てのドアを開けて
俺はエミを探す


けど

エミは
どこにもいねぇ


俺は
その辺にあった
ダウンを手に取り
急いで玄関に向うと

玄関に

エミの靴は無い


振り向くと
テーブルに携帯も置いたまま



やばい


俺の鼓動が
半端なくうるせぇ



なんでだよ

なんで
いねーんだよ!!


俺は
夜中だというのも忘れて
勢いよく玄関のドアを開け
靴もろくに履けないまま
外へ飛び出した


勝手に
いなくなったりすんじゃねぇって
言ったじゃねーか!



くっそ・・・

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