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捨て犬
第21章 さわんなっ!!
残業を終えて
やっと電車に乗ると
俺はすぐに
ウトウトしはじめた

やっぱり昨日のバイト
キツかったのかな………


ハッとして
目を覚ますと
降りる駅はもう間近
俺は
急いで電車から飛び降りて
寒い風に震えながら
足早に歩いた


ボーッとしていて
エミに帰るよって
メールするの忘れたけど
すぐ着いちゃうから
もういいよな?

そんなことより
早く帰ろ〜っと。


「カンッカンッ、カンカンカンカン…」

アパートまで
もうすぐってとこまで
帰って来ると
階段から誰かが降りてくる
足音が聞こえた

あんまり気にせず
歩いていると
前方から
背の高い男が近づいてきた


ん?あれ?

萩原・・・か?




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