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捨て犬
第21章 さわんなっ!!
「萩原っ!!
お前、何やってんだよ!!
エミに、さわんなっ!」
ドンッ!!
俺は大声を出して
萩原の身体を
突き飛ばした
しょうがねぇだろ
エミが
泣いてたんだから。
「カ、カズマ・・」
とにかく驚いた顔で
俺の事を見てる
萩原のことは無視して
俺は
泣いてるエミに
近づいた
「大丈夫か?エミ・・」
俺に驚いて
泣きやんだ様子のエミの
背中に手を回し
優しく抱き寄せるように
俺はエミを引き寄せた
その時だった
エミの両手が
俺の胸を押し
エミは
俺の胸の中に入るのを
拒絶したんだ
え?
嘘だろ?
一瞬にして
俺の頭の中は
真っ白になった
なんで?
なんで
俺
エミに拒絶されてんだよ!