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捨て犬
第7章 して欲しくねーよ
俺がモゾモゾと動いていると
エミも目を覚まし

「おはよ・・」

って
顔だけ振り向いて
めっちゃ普通に
俺に声をかけた


「あぁ、おはよ」


つーかさ
なんで、お前普通なんだよ



ちょっと
恥ずかしいぞ?


「したいの?」


「え?え、な、なんで?」


「だって・・・」


あ・・・

硬くなった俺のモノは
エミの尻に
思いっきり当たっていた


あはは(笑)


「あ、いや
生理現象だから気にすんな」


「うん」


う、うんって
またあっさりと…

てかさ
したいって言ったら
しても良かったのか?

え?

もしかして…したかったのか?


も~・・・なんなんだよ

『したいの?』

の、たったの四文字で
振り回されている俺って…。


「コーヒー入れる?」


「あ、あぁ」


「うん」


俺は朝飯食わないで
いつも
コーヒーと煙草で出勤する

だから毎朝
エミは
俺にコーヒー入れてくれるんだ


まだ
エミを抱きしめたまま
ちょっとまったりしたい気分なのに
エミはコーヒーをいれに
さっさとベットから出て行こうとする


「…エミ…」

立ち上がろうとする
エミの腕をつかんで
俺はもう一度エミを抱きよせ


おはようの


甘いキスをした



エミは

そんな
照れくさいキスの後

少しうつむいて


何も言わず
台所へと消えてしまった





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