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掌の官能小説
第12章 紫陽花橋

私が空いた食器を洗っていると、
義兄と夫は話しに花を咲かせていました。
夫はお酒に強い方ではありませんでしたが、久し振りに逢う兄と一緒に少し飲み過ぎたようでした。
リビングのソファに横たわり寝入ってしまいました。
私は洗い物の手を止め、夫に部屋で寝るように促しましたが、寝息を立てて眠り目覚めませんでした。
「もう…困ったわ…」
私は起きない夫に困っていると、トイレから戻った義兄は
「浩二の奴…変わらないなぁ。俺が連れていくよ。」
そう言い夫に声を掛け
肩に夫の腕を掛け、立ち上がりました。
「ここはもういいよ。明日お手伝いさんがしてくれるから。」
義兄は私を気遣い言ってくれました。
私は、残りに食器をサッと洗い流し食洗機に入れ、二人のいる離れに行きました。
ベッドの上で大の字になり夫は寝ていました。
「もう…浩二ったら…」
私は浩二の靴下を脱がせズボンも脱がしました。
それでも起きずにいました。
浩二の靴下とズボンをランドリーボックスに入れる為に洗面脱衣場に行くと、義兄はお風呂に入る為にいました。
「浩二ったら起きないの。弱いのにお義兄さんと久し振りに会えて嬉しかったみたい。」
「浩二とは、一緒に酒を飲んだのはまだ数回しかないんだ。その時は口を付ける程度だったと思う。」
「そうだったの。久し振りに浩二の楽しそうな顔を見たわ。」
「家では楽しそうじゃないの?」
「ゲームをして楽しそうだったりするけど…私と一緒にいて楽しそうな顔はしなくて。頑張って話し掛けたりしたんだけど。煩そうで…だから私も必要最低限の事しか話さなくなって…」
私は自分のせいで浩二は楽しく無いんだろうと思っていました。
「あいつはあいつの中の世界が大切だからな。瑠美と結婚するまでは瑠美が全てで、結婚したら瑠美はもう自分の世界の中のものになったから…」
「え?」
「理解し難いよなぁ…あいつは…」
「…。」
「好きじゃ無いの?浩二を。」
「今は…わからないわ。」
義兄の意地悪な質問に私は悲しくなってしまいました。
義兄をこんなに好きになってしまったのに…
私は堪えきれずに涙が溢れてしまいました。
義兄と夫は話しに花を咲かせていました。
夫はお酒に強い方ではありませんでしたが、久し振りに逢う兄と一緒に少し飲み過ぎたようでした。
リビングのソファに横たわり寝入ってしまいました。
私は洗い物の手を止め、夫に部屋で寝るように促しましたが、寝息を立てて眠り目覚めませんでした。
「もう…困ったわ…」
私は起きない夫に困っていると、トイレから戻った義兄は
「浩二の奴…変わらないなぁ。俺が連れていくよ。」
そう言い夫に声を掛け
肩に夫の腕を掛け、立ち上がりました。
「ここはもういいよ。明日お手伝いさんがしてくれるから。」
義兄は私を気遣い言ってくれました。
私は、残りに食器をサッと洗い流し食洗機に入れ、二人のいる離れに行きました。
ベッドの上で大の字になり夫は寝ていました。
「もう…浩二ったら…」
私は浩二の靴下を脱がせズボンも脱がしました。
それでも起きずにいました。
浩二の靴下とズボンをランドリーボックスに入れる為に洗面脱衣場に行くと、義兄はお風呂に入る為にいました。
「浩二ったら起きないの。弱いのにお義兄さんと久し振りに会えて嬉しかったみたい。」
「浩二とは、一緒に酒を飲んだのはまだ数回しかないんだ。その時は口を付ける程度だったと思う。」
「そうだったの。久し振りに浩二の楽しそうな顔を見たわ。」
「家では楽しそうじゃないの?」
「ゲームをして楽しそうだったりするけど…私と一緒にいて楽しそうな顔はしなくて。頑張って話し掛けたりしたんだけど。煩そうで…だから私も必要最低限の事しか話さなくなって…」
私は自分のせいで浩二は楽しく無いんだろうと思っていました。
「あいつはあいつの中の世界が大切だからな。瑠美と結婚するまでは瑠美が全てで、結婚したら瑠美はもう自分の世界の中のものになったから…」
「え?」
「理解し難いよなぁ…あいつは…」
「…。」
「好きじゃ無いの?浩二を。」
「今は…わからないわ。」
義兄の意地悪な質問に私は悲しくなってしまいました。
義兄をこんなに好きになってしまったのに…
私は堪えきれずに涙が溢れてしまいました。

