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掌の官能小説
第12章 紫陽花橋
毎晩抱き合いました。

3時間程しか眠っていなかったけど、身体も心も満たされた後の睡眠は、熟睡でき、短時間の睡眠でも満足出来ていました。

義兄が心配でしたが、義兄も私と同じで熟睡でき、昼間も眠くならないと言いました。

毎日義兄と一緒に目覚め、一緒に眠る…
そんな生活が幸せでした。


「瑠美さん、何だかとても綺麗になったわね。」
一緒に散歩していた義母が突然言いました。
私が戸惑っていると
「瑠美さんは、母さんの世話が出来て嬉しいんだって、言っていたよ。」
義兄が後ろから言いました。

「まぁ、そんな…嬉しい事を…」

確かに義母に教わる事も多い、毎日楽しく勉強をさせて貰っている。でも、義兄と一緒にいられる事に幸せを感じていました。

夜が更けても抱き合っていて、たまに朝からも抱き合っているのに、義兄の傍にいるだけで幸せで、濡れてきてしまいます。

週末には夫が来て、無理矢理セックスをさせられました。
隣の部屋に義兄がいるのに…私は声を殺し、ジッと堪えていました。

夫がいても、隙をみてはキスをし、抱き締め合い、セックスをしていましたが、夫とのセックスを義兄に感付かれるのは、とても悲しかったです。



ある日、義母とお茶を飲んでいると
「圭一と浩二は父親が違うの。」
突然義母が言いました。
「圭一の父親は浩二の父親とは兄弟で、圭一の父親は次男、浩二の父親は三男よ。長男だった私の夫は…子種が無くて…」

「え?お義母さん?」

「私は圭一の父親が一番好きだったわ。お見合いで結婚し、この家に嫁ぎ、圭一の父親と恋に落ちたの。皆に気付かれないように、こっそりと逢っていたの。でも圭一の父親が転勤になり、なかなか逢えずにいた時に、浩二の父親に無理矢理されて…」

私は突然の義母の言葉に返す言葉も無くなってしまいました。

でも、何故突然こんな話を?
義兄との事を知って?

私は怖くなりました。






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