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掌の官能小説
第14章 だって、好きだから!
「着いたよ。さぁ、降りて。」

「ん?ん…」

タクシーから降ろしたが、美春はフラフラとしていたので、佐山は仕方なくタクシーに代金を払い降りた。

大雨が降り出していた。

「家はどこ?」

「ん〜、さんまるいち」

「番号じゃなくて、家、ここ?」

「ううん。隣のアパート。」

「そ…そうか、大丈夫か?早くしないと濡れてしまうよ?」

「うん。大丈夫。部長と一緒なら。」

「はいはい。。」

面倒な事に巻き込まれたくなかったが、酔っ払いを置き去り出来るほど非情にはなれなかった。



「めんどくさい女だなぁ。」
思わずポツリと言ってしまったが、酔っ払いの美春には聞こえていなかった。

「ここ?」

「はい。ここです。部長、濡れちゃったですね。乾かしてから…」

「いや、ここで帰るよ。おやすみ。」

「そんなびしょ濡れで…帰ったら、風邪引きますよ。」

「大丈夫だよ。じゃあ、」
立ち去ろうとすると突然大きな雷音がした。

「キャァ!」
美春の悲鳴と共に辺りが真っ暗になった。
美春は佐山に抱きついて震えあがっていた。

「ま…真っ暗…」

再度大きな雷が鳴った。

「こ…怖い。。」

佐山は怖がる美春を部屋に誘導し、スマホの灯りで部屋に入った。
美春は佐山の腕に自分の腕を巻きつけ部屋に上がったのだった。

少し落ち着くと、美春はスマホの灯りを頼りに部屋を歩き出し、いくつかのアロマキャンドルに灯りを付けた。

「ああ…なんとか灯りは…」

大きな雷がまた鳴り、美春は佐山にしがみついた。

「お願いです。もう少し…ここにいて…下さい。」



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