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掌の官能小説
第16章 秘密
ピンポーン

何度か呼び鈴を鳴らしましたが出てきません。

「もしや…」
私は夫に言われたり通り合鍵を使いマンションの玄関のドアを開け、
「こんにち…は…お…おとうさん?いますか?」
声を掛けましたが、返事がありませんでした。

「お…お邪魔…します。。」

私は靴を脱ぎ部屋に上がりリビングを見回しました。
そんなに散らかってはいないし、異臭もしません。

「留守なだけかしら…」
私はリビング横のドアに向かいノックをしてみました。
2度ほどノックをしましたが返事がなかったのでドアに手を置きノブを下ろしドアを開けました。

テレビの画面がついていて、椅子に人影が…
部屋はカーテンが引かれ薄暗くてよく分かりませんでしたが、おとうさんは、私を見ると少し驚いていたようでしたが、優しく微笑んで立ち上がりました。

「よく、来てくれたね。」
そう言い、イヤホンを外し私を抱きしめました。

私は急に抱きしめられて驚きましたが、とてもフレンドリーなおとうさんだと聞いていたし、以前会った時も握手を何度もしたので、私はハグを受け止めました。

「仕事で徹夜続きで…やっと一段落ついたんだ。」
そう言い、肩を動かしたり首を左右に動かしたので

「お疲れ様です。肩、凝ってます?私、肩を揉みますね。」

「え?あ…ああ…ありがとう。」

私は椅子の後ろに回りおとうさんの肩を撫で、指に力を入れ肩を押しながらふとテレビの画面に目をやると女性が男性と絡み合うシーンで、私の手は止まってしまいました。

おとうさんの肩にから手を離そうとすると、おとうさんは私の手を掴み椅子から立ち上がりました。
そして私を背後から抱き締めキスを強引にしてきました。

「ん?ん…あ…んっ!」
急な事に私は何の抵抗も出来ませんでした。






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