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掌の官能小説
第17章 いつも観てるよ
生ビールで乾杯をする彼女はジョッキの半分くらいまで一気に飲んでいた。

「ビール好きなの?」
昨夜の彼女を思い出した。

「好きですよ。毎日飲んで…」

「ビールの缶も好き?」

「え?」

「缶をおっぱいに当てるの…好きなの?」

「え?そ…そんな…」

「暑い時は、冷えた缶に触ると気持ちいいもんな。」

「え…ええ…あ…あの…どの位まで分かってしまうの?」

「その人が強く思う事程見えちゃうかな…」

「凄いわ。占い師になれるわね。」

「いい事も悪い事も見えて怖い時もあるよ。」

「私の…未来は何が見える?」

「見ていいの?」

「お願い。知りたいの。」

僕は彼女をジッと見つめた。そして手を握り締めた。

「あ…感じているよ。凄く。声をあげてる」

「え?感じ?」

「セックスしてる姿が見えるよ。」

「セックス?あ…あの…」

「セックスをしたいって強く思ってるの?」

「だ…誰と?どんな人としてる?」

「あ…相手は…」

「どんな?どんな人?」

「言っていいのか…な…」

彼女は僕の腕を掴みながら頷いた。

「相手は…僕だ。」

「え?あの…ほ、ほんと?」
彼女の手が僕の腕からパッと離れた。

「ど…どうしましょ。」

「冗談だよ。ははは。相手の顔は見えなかったよ。」
僕は笑いながらビールを飲み干した。


それからは彼女から質問に答えていた。
彼女の過去を僕に当てさせようとしていた。

パソコンのデーターやSNSで何となく彼女の情報は頭に入っていたので、誤魔化しながらも彼女の過去を言い当てられたのだ。

彼女は酔いもあってか僕に心酔しはじめていたように見えた。

「凄いわ!凄い。」
彼女は「凄い!」を連呼しながら僕にかなりの頻度でボディタッチをしてきていた。

彼女の柔らかな二の腕が僕の腕に絡み、顔がくっついてしまいそうなくらい近づけたりし、僕の股間はカチカチになっていた。


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