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掌の官能小説
第20章 ロード

風呂から出ると部屋には食事が運ばれていた。
きのこ鍋だ。
「急でこんなものしかできなくて…」
全然こんなものでは無い
「美味しいそ。」
彼女はキラキラした目で鍋を見つめた。
僕たちはお酒も頼み、ゆっくりと鍋を食べた。
「私、大学病院前に勤めていたの。毎日毎日忙しくて充実していたの。でもお休みの日は疲れて何も出来なくて…働く人生より、楽しむ人生がいいって思って…四年勤めて、家の近くの小さな小児科の診療所に転職したの。お給料はだいぶ下がったけど、毎日とても楽しめていて…お休みもこうして自転車に乗って旅も出来るしね。」
「そうだな…楽しむ人生…考えたこともなかったな。働くために生きるんじゃなくて、楽しむために働いて生きる。そうだよな。楽しまないと…だな。」
「ふふふ。そう。楽しまないと。」
「今、楽しい?」
「ふふふ。楽しくなさそうに見える?」
「いや、とても楽しそうだ。僕も楽しいよ。」
ほろ酔い気味の彼女の頬はポッと赤くなり、目は潤み、お喋りになり、とても可愛らしかった。
食事を終えると、二人で外に散歩に出た。
秋の夜空は星が綺麗だった。
「寒く無い?」
「ううん。ちょっとだけ酔ったみたいで、あったかいわ。気持ちいいー。」
彼女は腕を天に上げた。
僕は彼女の手を取り、散策に出かけた。
人通りは殆どなかった。
道の脇は家は殆どなく、田畑や林だった。
「ちょっと怖いわね。街灯も無いのね。」
「街灯が少ないから星が綺麗に見えるよ。」
僕は彼女の肩を抱き締め、唇にキスをした。
「また、逢えるかな…」
僕は妻帯者なのに彼女とまた逢いたいと思っていた。
「ふふふ。逢えるといいね。」
「あ…ごめん。僕…結婚してて…」
「言わないで。」
彼女は僕の口を手で抑えた。
「二人だけの時間…楽しく過ごしたいの。」
僕は頷き彼女を抱き締めた。
きのこ鍋だ。
「急でこんなものしかできなくて…」
全然こんなものでは無い
「美味しいそ。」
彼女はキラキラした目で鍋を見つめた。
僕たちはお酒も頼み、ゆっくりと鍋を食べた。
「私、大学病院前に勤めていたの。毎日毎日忙しくて充実していたの。でもお休みの日は疲れて何も出来なくて…働く人生より、楽しむ人生がいいって思って…四年勤めて、家の近くの小さな小児科の診療所に転職したの。お給料はだいぶ下がったけど、毎日とても楽しめていて…お休みもこうして自転車に乗って旅も出来るしね。」
「そうだな…楽しむ人生…考えたこともなかったな。働くために生きるんじゃなくて、楽しむために働いて生きる。そうだよな。楽しまないと…だな。」
「ふふふ。そう。楽しまないと。」
「今、楽しい?」
「ふふふ。楽しくなさそうに見える?」
「いや、とても楽しそうだ。僕も楽しいよ。」
ほろ酔い気味の彼女の頬はポッと赤くなり、目は潤み、お喋りになり、とても可愛らしかった。
食事を終えると、二人で外に散歩に出た。
秋の夜空は星が綺麗だった。
「寒く無い?」
「ううん。ちょっとだけ酔ったみたいで、あったかいわ。気持ちいいー。」
彼女は腕を天に上げた。
僕は彼女の手を取り、散策に出かけた。
人通りは殆どなかった。
道の脇は家は殆どなく、田畑や林だった。
「ちょっと怖いわね。街灯も無いのね。」
「街灯が少ないから星が綺麗に見えるよ。」
僕は彼女の肩を抱き締め、唇にキスをした。
「また、逢えるかな…」
僕は妻帯者なのに彼女とまた逢いたいと思っていた。
「ふふふ。逢えるといいね。」
「あ…ごめん。僕…結婚してて…」
「言わないで。」
彼女は僕の口を手で抑えた。
「二人だけの時間…楽しく過ごしたいの。」
僕は頷き彼女を抱き締めた。

