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掌の官能小説
第23章 峠の宿屋
俺は彼女との事を忘れたくて、あちこちこ女に手を出した。
ナンパや出会い系サイト、会社関係、同級生、
自分に少しでも興味を持って近づく女を片っ端からヤッたのだ。
案の定揉めた。
揉めたが、自分からは愛を伝えたことも無い。
無理矢理した事も無い。
同意の上で、セックスをしていた事を伝えると
罵倒されたりしながらもそんな事は気にしなかった。

俺が愛しているのはリカだけだから。



「私の事好き?」
短期派遣できている女が、ベッドで挿入する時に言った。

派遣されて1週間で、俺とラブホテルで裸になって股を開いている女を好きになる訳がない。

「好きって言ってくれたら、挿れていいわ。」

そのまま俺はベッドから降りて、服を着るとホテル代を置き部屋から出た。

女は泣き喚いていた。


そのままアパートに戻り、着替をしてバイクに乗った。

そして、何故か山に向かっていた。




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