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掌の官能小説
第24章 戸締り用心 
「恋愛とか一夜限りとかセフレとか、愛人とかそんなの関係なしにセックスをしたいの。」
ついつい本音が出てしまった。

「そんな、俺の前で言われたら俺が…ってなっちゃうじゃ無い?」

「俺が!ってなるの?」

「だってお姉さん、美人だし…スタイルも好きだし…性格も可愛いし…」

彼は私の顔を覗き込み、キスをした。

舌を絡ませて、ピチャピチャと唾が混ざり合雨音をさせながらのキス。
キスがこんなにいやらしく感じるのは初めてで、股間が波打ちだすのを感じた。

酔いも回り始めフワフワとした気分で、「もう、どうにでもして!」的な気分に…

服も脱ぎ捨て彼にしがみつきながらキスをしていると…

玄関先で音が…

彼と私は動きが止まり玄関の方を凝視していると、男女がうちの玄関の中でキスをしながら服を脱がし合っていた。

私と彼は抱き締めながら二人を見つめていた。
その二人は私たちに気づきもせずに世界に入っていた。

生でセックスを見るのは初めてだった。。。

というか、何故私の部屋に?
鍵をするのを忘れたみたい。

暫くこの二人を彼と見つめていると、女性がふと気付いた。
「キャッ…キャァア!」
と悲鳴をあげた。
そして、男性を突き飛ばし脱ぎ捨てた服を拾った。
男性も私たちに気付くと驚き、違う部屋に入り込んだ事に気付くと慌てていた。


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