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掌の官能小説
第25章 夏の日の想い
電話の音で目が覚めた。

診察依頼だ。
家のインターホンを鳴らしているが出てこないからと携帯電話にかかってきた。

「なんだ。家の前にもういるのか…」
俺は急いで服を着て、何事かと目覚めたルミにキスをした。

「ごめん?患者だ。もう家の前にいるそうだ。」

「大変ね。頑張って。」

午後5時
どれだけ抱き合ってどれだけ寝ていたのか分からない。

でも熟睡できた感じがするし、とてもサッパリしている。
俺は出掛けていたように、グルリとルミの家を回り道から家に戻った。

この急患からどんどんとその日はペットの患者がやってきた。
誤飲やら怪我、体調崩し…

ペットと別荘で過ごす飼い主が非日常の場所でペットに対して注意力が鈍り怪我や病気が多くなるのだ。

日曜日の昼過ぎまで忙しかった。

一息つき、庭越しにルミの別荘に目をやると、自分より歳の多い男性がルミの肩を抱き庭を眺めていた。

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