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掌の官能小説
第25章 夏の日の想い
体調を崩し、家から出られない俺を心配し、
家を出て獣医をしている息子が友達を連れて遊びに来たのだ。

俺は会いたくはなかったが、挨拶だけでも…と促されリビングに出ると、ルミが立っていた。

俺は目を疑ったが、
「せんせっ、お久しぶりです。」
と、笑顔を見せた。

「ルミ…さん…?」
泣きそうになった。

「せんせっ、痩せた?前はお腹がもう少し出ていたような…フフッ。」
相変わらず…以前より綺麗になっている。

「ルミ…さんと、知り合いだったのか?」

「絵画展を観に行って、この森の絵を見つけてね。声を掛けたんだ。」

「そうだったのか…ああ…」

「ルミと、結婚しようと思ってるんだ。」

「結婚?」
俺はルミを見た。

ルミは笑顔だ。

やっとルミに会えたが、息子の嫁に…
なんて事だ…

それでもルミが以前より近くなるなら…
それでいいと思った。







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