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掌の官能小説
第26章 どちらにしようかな…
友達と約束があったがドタキャンした。
はるかの彼になりたてのこの男を自分のものにしたいと思ったから。
はるかのものは全部私のもの…

「私…あれからね、ヒロキ君の事を考えるとドキドキしてしまって。」
はるかとヒロキの事は何も知らない。
「はるか…なんだか今日は雰囲気が違う…ね。」

「そう?な…なんだか緊張してしまっているのかしら。彼女になったばかりだから…こんな私、きらい?」

目を潤ませながらまっすぐにヒロキを見つめると、ヒロキは首を横に振り
「はるかははるか、どんなはるかも好きに決まってるし、新しいはるかを発見できて嬉しいよ。」

大袈裟に喜びながらヒロキに抱き付き 
「あ、ごめんなさい。つい…嬉しくて抱き付いてしまって…」

「あ、いいんだよ。俺からしたら嬉しい…から。」

「もっとヒロキを知りたいわ。」

私はヒロキの顔に自分の顔を近付けた。

ヒロキも普通の男
私の唇に自分の唇をそっとつけた。

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