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掌の官能小説
第7章 踊り子
出張は3日間だった。
顧客会社にこちらの地区の営業の者と一緒に挨拶回りをする為だ。
1日目は意外にすんなりと早く終了し、私はこちらの営業部の課長と所長と一緒に飲みに出掛ける事になった。
本当は早くホテルに戻りゆっくりとしたかったが、これも仕事のうちと思い快く受け入れた。
連れられて行ったのは駅前の居酒屋だった。
私は桜の木を眺めた。
木を眺めたというより、踊っていた少女を目で探したのだった。
が…居る訳もなく…
連れられて行ったのは、居酒屋と言っても落ち着き洒落た感じの店だった。
席に案内され、メニューを見ていると
「お飲み物は何にいたしましょう」
店員の女の子が膝を床に付け尋ねた。
「私は…生で…」
と言いかけると
「あ…昼間はありがとうございました。」
と、彼女は言った。
私は顔を上げ彼女を見ると、フラメンコを踊っていた彼女だった。
「あ?ああ…。いつもあそこで?」
「はい。たまにですが…踊りたいときに。」
「素晴らしかったよ。」
「そうですか?嬉しいです!ありがとうございます!」
彼女は明るく、昼間の桜の木の下での彼女のあの表情を思い出していた。
「お待たせしました。」
彼女とは違う別の女性がビールを運んできた。
私は彼女のあの表情と、柔らかく生き物のように動いていたあの指先を思い出していた。
顧客会社にこちらの地区の営業の者と一緒に挨拶回りをする為だ。
1日目は意外にすんなりと早く終了し、私はこちらの営業部の課長と所長と一緒に飲みに出掛ける事になった。
本当は早くホテルに戻りゆっくりとしたかったが、これも仕事のうちと思い快く受け入れた。
連れられて行ったのは駅前の居酒屋だった。
私は桜の木を眺めた。
木を眺めたというより、踊っていた少女を目で探したのだった。
が…居る訳もなく…
連れられて行ったのは、居酒屋と言っても落ち着き洒落た感じの店だった。
席に案内され、メニューを見ていると
「お飲み物は何にいたしましょう」
店員の女の子が膝を床に付け尋ねた。
「私は…生で…」
と言いかけると
「あ…昼間はありがとうございました。」
と、彼女は言った。
私は顔を上げ彼女を見ると、フラメンコを踊っていた彼女だった。
「あ?ああ…。いつもあそこで?」
「はい。たまにですが…踊りたいときに。」
「素晴らしかったよ。」
「そうですか?嬉しいです!ありがとうございます!」
彼女は明るく、昼間の桜の木の下での彼女のあの表情を思い出していた。
「お待たせしました。」
彼女とは違う別の女性がビールを運んできた。
私は彼女のあの表情と、柔らかく生き物のように動いていたあの指先を思い出していた。