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BLACK WOLF~調教~
第3章 金色





私がお仕置きを受ける時は、決まってあの薄暗い地下室だ。

コンクリートが打ち付けてあるだけの、あの寒々しい拷問部屋。




しかし、今夜は違った━━━━…。









「い、嫌っ!な、何なんですか、この部屋はっ!?」

「お前専用の調教部屋…」







職場の駐車場で強引に車に乗せられて、黒埼さんの邸に帰りすぐに連れて来られたのは…、黒埼さんの寝室。

しかし、いつもと少し雰囲気が違う。


私が知ってる黒埼さんの寝室は…、間接照明が設置された薄暗いけどどこか落ち着く雰囲気があって

大きなダブルベッドとソファーやテーブルとちょっとした家具があるだけの簡素な寝室だった。

しかし、黒埼さんが私の部屋に来ることはあっても私から黒埼さんの寝室に行くことは少ない。

寝室に行かなくてもリビングで顔を合わせてるし、寝室より仕事部屋にいることの方が多いし、私の方が先に眠っちゃうし。

ここ最近、黒埼さんの寝室にお邪魔することはなかった。

だけど…。


「お前がいない間に改装したんだ。気に入ったか?」

「気に入る訳ないでしょ…、こんな…っ」



今いる黒埼さんの寝室は…



間接照明は取り払われ、変わりに天井に地下室と同じような埋め込み式の電球が設置。

地下室よりも数倍明るく室内を照らしている。


更にX字の磔台や地下室にあったような固定式の分娩椅子。

壁にはコンセントに繋がれた変な機会が何個もかけられていた。

天井には鎖で繋がれた手枷までぶら下がっている。


一目で普通じゃないことがわかる部屋に様変わりしていたのだ。


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