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第4章 溺れる
月曜日はあっという間にやってきた。

和俊と会う約束がなくなったために時間がぽっかり空いた週末。
土曜日は昼過ぎまで寝てダラダラしていた。
日曜日は疎かになっていた部屋の片付けをした。
もう今年も11月。
大掃除のことも考えないといけない時期にきている。


それでものんびりした週末だったために、月曜日はスッキリと起きられた。
トーストを食べ、服を着替え、お化粧をする。
うちの会社は私服なのが少し不満だ。
制服があれば、毎朝の洋服選びも楽なのに。

私服だけれど、スーツほどカッチリしたものを着る女性社員はおらず、かと言ってラフになりすぎない洋服を選ぶのは、難しい。
3年目になり、多少は慣れたけれど。


月曜日は朝礼がある。
1週間が始まる。
いつも通り、すべていつも通り。

言い聞かせて、亜沙子は家を出た。



ビルの入口で、竹中くんに声をかけられた。

「おはよ」
「おはよう、竹中くん」

2人でエレベーターに乗る。

「みんな遅くまでカラオケにいたの?」
「んー12時半くらいまでいたかなー」

そんな話をしていると、すぐに4階のフロアに到着する。

エレベーターを降りると、すぐに会ってしまった。
前田課長。


「おはようございます」
「おう、おはよう」


挨拶だけでドキドキする。けれど、普通にしていないと。

それ以上の会話はせずに、二課の自分のデスクへ急ぐ。
仕事のことだけ考えないと。


朝会で配る資料を取り出し、みんなのデスクに配って回った。



「水本さん」
井上二課長に呼ばれたのは、10時半だった。

「はい」と返事をして井上課長のデスクに向かう。
男性社員はもう営業に出ており、二課には井上課長のほかにはわたしと、2人の女子社員しかいない。

「5年前のここの資料がほしいんだ。
倉庫室にあると思うんだけど、ちょっと取ってきてもらえないかな」
「わかりました」

倉庫室の鍵は、一課と二課とで共有していて、一課が管理している。
ちらりと一課を見ると、前田課長の姿はなかった。


8階の倉庫室。
電気をつけて、資料を探す。
薄暗く、人気がないのでなんとなく心細い。

早く探して出よう。

ダンボールを開けたり閉めたりしていると、
ガチャっとドアの開く音がした。


そして、前田課長が入ってきた。
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