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第1章 始まった2人
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「あっ…ん…」
しっかりとらえられ、レロレロとまとわりついてくる舌。
亜沙子は、とろりとショーツが濡れるのを感じた。
思わず、足と足に力が入る。
「課長…恥ずかしい…」
「水本、ほんとかわいい」
声がして、唇が塞がれる。
顔が離れると、2人の唇を唾液の糸が結んだ。
「やばい、その顔、エロい」
前田課長の顔も、熱を帯びている。
亜沙子の髪の毛をサラサラと梳きながら、その熱っぽい目で見られると、ますます亜沙子は流されてしまう。
流されるんだ。
とことん。
亜沙子は腕を伸ばし、前田課長の首に巻きつけた。
「課長…」
じっと見つめ、キスをせがむ。
そのときにはもう、和俊のことを思い出すこともなかった。
和俊から贈られたピアスが片方、耳たぶからなくなっていることにも気づかない。
唇が離れ「かわいい声、もっと聞かせて」
前田課長が囁く。
大きなてのひらが、亜沙子の胸をすっぽり包み込む。
突起はすでに硬くなり、上を向いている。
「ほら、ピンって、尖ってる」
「やぁっ…」
弾かれて、こねくりまわされる。
また蜜があふれるのを感じた。
早く触ってほしい。
腰が勝手に浮いてしまう。
「やーらしい」
茶化すような前田課長の声。
「胸だけじゃ物足りないんだよね?昨日みたいにおねだりしてよ」
おねだり?
おねだりなんてしたのか。
覚えてないことにびっくりして、お酒の力を改めて思い知る。
「課長…、触ってください…」
「んー?どこをー?」
手のひらはやんわりと、脇腹、腿、おへそのあたりを移動する。
もぞもぞと、こそばゆく、じれったい。
「…はぁ…っ、課長…あそこ…」
「どこを触られたいの?」
意地悪だ。
昨日のわたしは何ておねだりしたんだろう…。
「ここ…ここを…」
思わず課長の手首を掴み、今か今かと待っている自分の股間に誘導する。
「すごい。水本のここ、めっちゃ濡れてる」
ショーツ越しでもはっきり濡れているのがわかる。
割れ目をなぞるように、ゆっくりと手が移動する。
「あ…ああっ…」
「気持ちいいんだ?やらしい汁が、どんどん出てくるの、わかる?」
亜沙子はコクコクとうなずく。
「気持ち…いいです…」
ショーツのクロッチ部分を割れ目に食い込まされ、じりじりと快感が押し寄せる。
「あー、すごいよ…」
見られている。
前田課長に。
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