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第11章 忘年会
亜沙子は首を振って、「早く来て」と両手を伸ばす。
静かに布団がめくられ、前田課長が隣に滑り込む。

「ぎゅってして」
「積極的だなぁ」

小さく笑いながら、前田課長の腕が亜沙子を包み込む。
身体がぴたりとくっついて、亜沙子は少しだけ安心する。

顎の下を持ち上げられ、顔を上げる。
「化粧してない」
「…まじまじ見ないでください」
「なんで?かわいい。ますます幼くなるんだね」

亜沙子は自分からキスをした。
唇を舌でなぞる。
前田課長の舌が伸びてきて、2人の舌が絡み合う。
脚と脚も絡ませる。熱い呼吸が部屋を満たしていく。


「明日は、予定がある?」
「…ないです」
「じゃあ、いっぱいしてあげられる」
「…ふふ、嬉しい」

亜沙子は素直に甘える。

身体が覆い被さり、見つめ合う。
亜沙子は首に腕を巻きつけた。

前田課長が顔にかかるわたしの髪の毛をよけながら、「亜沙子って、呼んでいい?」と聞いてくる。

「…嬉しい、です」
「よかった」

頬を指で撫でながら、「亜沙子」と呼びかけられる。
嬉しすぎて、口元が緩む。

「俺の名前、知ってる?」
「えっ…祐介…さん」
「さん、いらない」
「……えーと、無理です…」

そんなハードルの高いことを…。

「亜沙子、呼んで?」
まっすぐ見つめられる。
頑張って声に出そうとしても、無理。
とても前田課長のことを「祐介」なんて呼べない。

「早く」
優しい声で急かされる。
「んーー、無理です!」
頭を振る。
「一回だけ」

少しの沈黙。
観念して、思い切って、呼んでみる。

「祐介…」
「うん」

満足そうな声。優しく、髪の毛を撫で続ける。

「…今だけです。もう呼べないと思います…」
「恥ずかしがらなくていいのに。いいよ、これから少しずつ、呼べるようになってくれたら」

これから少しずつ

そんな未来があるのだろうか。
こんな関係に未来なんてあるわけない。
わかってる。
わかってるけど、今はその言葉を喜んでいいですか?


耳朶に舌が這い、ゾクゾクする。
少し身体をよじらせると、しっかり掴まれて動けない。
「亜沙子、かわいい。逃がさない」
「はあっ…あ…ぁん」
耳朶から首筋へ、鎖骨へ、肩へ。
熱いキスを落とされ、亜沙子の声が大きくなる。

胸元をペロリと舐められる。
前田課長の顔がしずむ。

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