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第13章 クリスマス
「竹中のプレゼントは無事買えた?」
「はい、買えました」
「明日、どんなの買ったとかどうとか、聞かされるだろうな」
「ふふ、聞かされると思います」
そんなことを話してたら、電車の到着を報せるベルが鳴る。
「じゃ、また明日」
前田課長はそう言いながら素早くキスをする。
ほんの一瞬。
「…はい。おやすみなさい」
わたしはそう答えるのが精一杯だ。
電車に乗り込み、窓に映る自分をぼんやり見つめる。
やましいことをしているのに、嬉しそうな自分がいる。
明日、何を着て行こうってワクワクしている自分がいる。
ごめん、和俊。
ほんとにごめん。
「はい、買えました」
「明日、どんなの買ったとかどうとか、聞かされるだろうな」
「ふふ、聞かされると思います」
そんなことを話してたら、電車の到着を報せるベルが鳴る。
「じゃ、また明日」
前田課長はそう言いながら素早くキスをする。
ほんの一瞬。
「…はい。おやすみなさい」
わたしはそう答えるのが精一杯だ。
電車に乗り込み、窓に映る自分をぼんやり見つめる。
やましいことをしているのに、嬉しそうな自分がいる。
明日、何を着て行こうってワクワクしている自分がいる。
ごめん、和俊。
ほんとにごめん。