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第14章 今年、最後の…
クリスマスも終わり、いよいよ年末。
結局、わたしの出勤は12/29まで。
休みは12/30〜1/3の5連休になった。
明日が仕事納めだ。

「ごめんね、わたしの都合を優先させてもらって。しかもこんなギリギリに」
安永さんが申し訳なさそうに言う。
「いいえ、全然」と返事をして、お礼と言って安永さんがお昼休みに買ってきてくれたシュークリームを食べる。

「おいしい」
「でしょ。こないだ友達が持ってきてくれて、ハマったんだー」

15時過ぎて、二課の男性社員はみんな出かけている。
中本さんは、お子さんが体調不良だと連絡があってお昼過ぎに帰って行った。

一課も、男性はみんな出かけているようだ。
暖房のほど良くきいたフロアは暖かくて、なんとなくまったりしてしまう。
女性社員ばかりで、静かだし。

「実家には帰らないの?」
「旅行に行くらしくて。帰ってきたら、お土産もらいに行かなきゃ」
最後の一口を食べて、紅茶を飲む。

「ごちそうさまでした」
「いいえ」

今日も安永さんはきれいだ。
わたしが思う「色っぽい」は、安永さんとか、奈央ちゃんとかに当てはまる。

さあ。仕事!
その前に、紅茶を淹れなおそう。

そう思って給湯室へ向かうと、前田課長が出先から戻ってきたところに鉢合わせた。

「あ、おかえりなさい」
「ただいま」

結局、クリスマスの後は前田課長とは会わなかった。
一課の男性社員は取引先との忘年会があったらしい。

「仕事納めはいつ?」
「明日です。前田課長は?」
「同じ」

そう言って、何か考えたような前田課長は「後でメールする」て言いながら、フロアへ入って行った。


後でメールする


その一言がまたわたしをだめにする。
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