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第14章 今年、最後の…
「先にわたしが入ります!出る時は、前田課長から出てくださいね!」

強めに言い、一旦部屋に戻ってもらうように押し出す。

「わかった、わかった」

機嫌良く部屋に戻る前田課長。


反則だ。

いつも会社でキリッとしている前田課長に、あんなふうに甘えられたら嫌とは言えなくなってしまう。
いつもわたしに「ギャップ云々」と言うけど、それなら前田課長だって同じだ。


ふうっと息を吐いて、バスタブを見る。
ある程度たまったことを確認して、浴室を暖めようとその後はシャワーに切り替える。

うちよりもだいぶ大きいバスタブに少し嬉しくなり、服を脱ぎ、シャワーを浴びながら全身を洗う。
洗った髪の毛をお団子に結ってバスタブに浸かると、思わず「あー」と声が出た。


「亜沙子ー、もう、いい?」
「どーぞー」

返事をすると、すぐに前田課長がやってきた。
「寒い寒い」と言いながら、バスタブに入ってくる。

「肩まで浸かってくださいね」と言うと、
「お母さんみたい」と笑われる。

「ねぇ」
「はい、なんでしょう」
「ずっと、そうしてるの?」

わたしはフェイスタオルを胸元から下に、縦長に伸ばしていた。
とーっても変な格好だとはわかってるけど、この明るさの浴室、素っ裸は恥ずかしい。

「恥ずかしくないのに。俺、もう亜沙子の全部見たし触ったよ」
「もうっ!」

お湯をぴちゃんとかける。
そしてそのまま身体を反転させて、前田課長に背を向けた。

「ごめんごめん」
さして真剣に謝っているふうではない前田課長。
静かにお湯の音をたてながら、わたしを後ろから抱きしめる。

「あーあったまる」
と言いながら、うなじに口づけられる。
膝を立てた前田課長の股の間に、わたしがすっぽりとおさまる格好だ。
わたしも同じように膝を立てる。
腕がまわされ、お腹の前で手を繋ぐ。


「これなら、タオルとってもいいでしょ?」
耳元で囁かれる。
浴室で聞くその声は、いつもに増してわたしをぞくぞくとさせる。

答える間もなく、そっとタオルが引き抜かれた。

「あ、もうっ」と声が浴室に響く。
身体を捻って抗議の視線を送っても、素知らぬ顔でタオルを絞ってバスタブに置いた。




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