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第14章 今年、最後の…
「もっ…だめ、だってば!」

なんとか身体を捻って、逃げようとする。

「早く、洗って、上がりましょう?」
「んー…わかった」

渋々身体を離し、シャワーを身体にかける。
わたしは慌ててバスタブに戻った。


「早く上がってきてよ」と言いながら浴室を出て行く前田課長。
すりガラス越しに姿が見えなくなったことを確認して、ゆっくり10秒数え、バスタブを出る。
ドライヤーで髪を乾かしてから部屋に戻ると、暖房がしっかりきいている。
前田課長はベッドに寝転がってテレビを見ていた。

「お待たせしました」
「ほんと、待ちくたびれた!」

リモコンでテレビを消して、ベッドに腰掛ける。
大げさなほど腕を広げ「おいで」と言う。
子どもになったような、恥ずかしい気分。
わたしはその広げられた腕にすっぽりおさまるように身体を寄せる。

「やっと、できる」
「…うん」

唇を塞がれる。
優しい口づけを角度を変えて繰り返したあと、舌で唇をなぞられる。
少し口を開けると、ぬるりと前田課長の舌が進入してくる。

舌と舌が絡み合い、少しずつ息があがってきた。

「ん…っ、はぁっ…」
「亜沙子…」

右手で髪の毛を撫でられ、左手は頬を包む。
見つめ合い、また口を近づける。

口の中で前田課長の舌が激しく動く。
亜沙子はその動きについていくだけで、頭がぼぉっとしてしまう。

「亜沙子の顔が、エッチになってきた…」
「…だって」
「かわいい、もっとエッチになって」
「んっ、あっ…」

唇が首筋にあてられる。
ペロリと舌が這い、耳朶をやんわり噛まれる。

「はぁっ…ん…」
力が抜けていく。

「今年最後だから、覚悟しといて」
「…!」

そう言いながら、前田課長が持ち出したのはネクタイ。

「今度って、こないだ言ったでしょ」
「やっ…」
「大丈夫、きつくはしないから。嫌になったら言って」
「…」

優しい声でそう言うと、前田課長は素早くわたしの両手をバンザイさせて手首をネクタイで束ねた。
…正直嫌ではない。
ドキドキしながら、期待している自分。


「亜沙子。好き、大好き」

耳元で囁かれる。





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