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* 花音’s short story *
第11章 *美羽 × 恒 ~ snow kiss ♡ ~
「うん。行きたい」


「美羽」


名前を呼ばれて振り向くと、チュッっと音を立てて唇に軽いキスをされた。



「ちょっと……!」


驚きでつい大きな声が出て、慌てて自らの手で口を塞ぐ。



「しーっ!」

人差し指を唇に当てながら、恒がクスクスと笑う。



「びっくりするじゃない…!こんなとこでしないで!」


「なんで?誰にも見られないじゃん。個室なんだし」

ひそひそ小声で言い合う。



「とにかくだめ」


ぴしゃりと言うと、「やだ」と恒が私の身体を押し倒した。
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