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* 花音’s short story *
第4章 ◆ episode3 ** 藤枝 美羽 × 結城 恒 編
「いいよ。なんか美羽さんらしいなと思って」
「え?」
「俺さ、美羽さんのそういうところ好きだよ」
少し驚いた表情をした彼女の頭にポンと手を置いて、手を挙げるお客さんの元へ向かった。
少し落ち着いたところで、瀬戸さんに促されて、俺と美羽さんはカウンターに並んで座った。
「ホントに助かったよ。2人ともありがとう」
「今日、美月ちゃんと陸くんは?」
「イブだし、デートですよね?」
隣に座る美羽さんが嬉しそうに言った。
「美月のヤツが雑誌のクリスマス特集のページを真剣に見てて。それが無言のプレッシャーでさ。何とかなるかと思ったけど、見通しが甘かった!2人に迷惑かけてホント申し訳ない!」
頭を下げる瀬戸さんに、美羽さんは、
「気にしないで下さい!楽しかったですから」
と笑った。
それから、俺たちは食事をして美羽さんの家に帰った。
「ご馳走してもらった上に、ワインまで貰っちゃって……逆に申し訳ないな」
帰り際に瀬戸さんが「これお礼」とくれたのは高級なワイン。
「瀬戸さんの気持ちなんだし、貰っとこうよ」
俺の言葉に美羽さんは「そうだね」と微笑んだ。
交代でお風呂に入って、ベッドに潜り込む。
── ホントは今日、話したいことがあったんだよな。
「え?」
「俺さ、美羽さんのそういうところ好きだよ」
少し驚いた表情をした彼女の頭にポンと手を置いて、手を挙げるお客さんの元へ向かった。
少し落ち着いたところで、瀬戸さんに促されて、俺と美羽さんはカウンターに並んで座った。
「ホントに助かったよ。2人ともありがとう」
「今日、美月ちゃんと陸くんは?」
「イブだし、デートですよね?」
隣に座る美羽さんが嬉しそうに言った。
「美月のヤツが雑誌のクリスマス特集のページを真剣に見てて。それが無言のプレッシャーでさ。何とかなるかと思ったけど、見通しが甘かった!2人に迷惑かけてホント申し訳ない!」
頭を下げる瀬戸さんに、美羽さんは、
「気にしないで下さい!楽しかったですから」
と笑った。
それから、俺たちは食事をして美羽さんの家に帰った。
「ご馳走してもらった上に、ワインまで貰っちゃって……逆に申し訳ないな」
帰り際に瀬戸さんが「これお礼」とくれたのは高級なワイン。
「瀬戸さんの気持ちなんだし、貰っとこうよ」
俺の言葉に美羽さんは「そうだね」と微笑んだ。
交代でお風呂に入って、ベッドに潜り込む。
── ホントは今日、話したいことがあったんだよな。