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恋愛無双ーレンアイムソウー
第2章 初デート


「山中さんがいくら良い人に見えても
いざ二人きりになったら、どうするかしら?」
「どうもしないでしょ」

「ホントにそう思う?男は狼なのよ?
ゆいこりんは分かってないわ」


蘭の指が結子のアゴを掴み…クイッと持ち上げる。


「これは…巷で噂のアゴクイッ!?」

「あら。知ってたのね。
こんな風にアゴクイされちゃうかもねぇ」

「えーこんなん少女マンガの世界だけでしょ」


結子が否定すると蘭はアゴを掴んだまま
片手で結子の手首を捕まえる。


「さぁ…どうかしらね。
でももしこうやって手首も掴まれちゃったら
ゆいこりんは逃げられるかしら?」


蘭にそう言われて結子は振りほどこうとするが
体は男の蘭に力で敵うはずがなかった。


「あ~無理無理っ。蘭…もぉ離してっ」

「まだダメよ。それに簡単に諦めちゃったら
男の思うツボよ。そんなだと……」


蘭の顔が更に近付いて唇と唇の距離が狭まる。


「近っ…」

「簡単にキスされちゃうわよ?」


蘭の息が唇をかすめて少しドキッとしつつ
結子は山中さんの顔を思い浮かべる。


「…山中さんもいい歳の男性だもんね…」

「そうよ。やっと分かったぁ?」


蘭が少し顔を離してニコッと微笑む。


「うん。でも、さすがに初デートで
キスはしてこないでしょ」

「甘いわ。ゆいこりんみたいな
希少な原石タイプは中々いないからねぇ。
落としたいと思う男は多いはずよ」

「原石タイプ?」

「そこは気にしなくていーのっ。
問題はゆいこりんが山中さんを振りほどけずに
キスされちゃうパターンね」

「あー……」

「私と予行練習しとく?」


蘭の顔がまた近付いてアゴを掴んだ指の力が強まる。


「練習って……なんっ…」

「私ぃ親友のゆいこりんの為なら
唇の一つや二つ…悦んで協力するわよ」

「いやっいいですっ」

「ほら…目ぇ閉じて…」


蘭の目が細まり、軽く開いた唇が近付く…

目の前にある顔は化粧はしてても男の顔で
結子は昔の淡い気持ちを思い出していた。


「た…だし…」

「っ……」


結子の唇に蘭の唇がぶつかった。

唇同士が触れ合うだけで動く事はなくて
ただ温もりだけを感じる。


「あれ~何してるの~?」


咄嗟に唇を離す蘭。

呆然としたままの結子。


恵がいつの間にか傍に立っていた。

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